Lei Pīkake



Hapa







 Pīkakeの香りが運ばれてくる。
 まるで風が届けてくれた(あなたの)やさしい便りのように……。
 (それに答えて)私は呼びかける、
 私をひきつけてやまないその花に向けて……。

 Pīkakeの花の香りがふいに訪れたその瞬間に、むくむくとわき上がってきた大切なひとへの熱い思い。それは、「風によって」(a ka makani)運ばれてきた「ka ō」(応答、返事)であるとも歌われ、記憶をたどっているというよりも、風が運んできたそのひとの限りなくリアルな気配を感じているようにも思われます。そして、そんな相手からの声なき声に対する返信が、美しいメロディにのせて何度となく繰り返される「aloha a'e au」だったりする……こんなふうに、このたった数行の歌詞から、まるでこだまのように響いてくる自らの思いを反芻しつつ、愛を誓い合ったときの思いに満たされている感じが伝わってくる『Lei Pīkake』。しかも、(私を)「引きつけてやまない」('ume'ume mau)あなたへのこの思いこそが、私の生きる証……といった、強いメッセージをともなっているようにも感じられます……。

『Lei Pīkake』(by Barry Flanagan)について、zoomオンライン講座で解説しています。アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。