Pā hanu mai ka pua ehu o ke kai
E holu nape ana i ka lau kī
Me he leo ʻaʻala i māpu mai
E heahea mau nei
海のしぶきが、まるでその息づかいのように感じられ、
Kīの葉が(風に)なびく(そんな場所)。
そして、風がつれてくるその香りが、
まるで(やさしい)声のように、繰り返し私をさそう……。
Aloha ē, aloha nō
Aloha ka hāliʻaliʻa mau
He nani ē, he nani nō.
He nani ka nohona pili kai
あまりにいとおしく、
いつも不意に思い起こされ(ては、しみじみと感じ入ってしまう)。
美しく、美しさそのものといっていい、そんな海辺の暮らし(の記憶)。
Keali'i Reichelが、Beginの『涙そうそう』に心動かされて作ったとされる『Ka Nohona Pili Kai』。メロディはたしかに『涙そうそう』を思わせるものがありますが、「ka nohona pili kai」(海のそばの生活)というタイトルが示すように、歌詞の内容はそれぞれ異なるようです。ですが、失われたものを切なく思い起こすところだけは、両者の共通している点であるようです。たとえば、『Ka Nohona~』で「こころのなかによみがえってくる」とされるその美しい思い出の場所は、いまは失われてしまったか、あるいは彼自身がそこから遠く離れて暮らしているかのいずれかではないか……そんなふうに思わせるところが、『Ka Nohona~』にはあるように思います。
それにしても、だれが、どんなふうに暮らした海辺の生活(ka nohona)*だったのか……とまずは気になるところですが、そのあたりについて具体的には語られないまま、海についてのロマンチックな描写が続きます……。
『Ka Nohona Pili Kai』(words by Puakea Nogelmeier/Kealiʻi Reichel)について、zoomオンラインレクチャーで解説しています。
アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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