Ahi wela mai nei loko I ka hana a ke aloha E lalawe nei ku'u kino Konikoni lua i ka pu'uwai
「mai nei」と、「わたし」の近くをさすことばが重ねられ、しかもそれに「loko」(inside)が続いているあたり、その思いから逃れられないばかりか、その愛の記憶をなんども反芻している私のこころ模様がうかがえるように思われます。そう、「ke aloha」(love)にまつわる「i ka hana」(事が行われているときの)あの感じ……思い出すだけでからだが熱くなってドキドキしてくる、そんな感じでしょうか**。
'Auhea wale ana 'oe Ku'u pua i kui a lei I lei ho'ohiehie No ke ano ahiahi
ここでは、愛するあなたは「大切な花」(ku'u pua)であり、それを「連ねたlei」でもあると語られています。ハワイ語のラブソングで恋人が美しいleiにたとえられることはよくありますが、leiを作ることは思いを連ねることでもあると考えると、leiが恋人そのものというよりも、対象を大切に思うときのその思いのなかの恋人が、leiということばで表現されているという捉えかたもできると思います。そして、そう考えてみると、そのleiが夕暮れの雰囲気にあわせて美しくleiに仕立てられた(I lei ho'ohiehie no ke ano ahiahi)とされることの意味合いもみえてくるんですね。そう、このだれかが思い起こしている恋人の姿は、夕暮れ時の―おそらく、これから大人だけの特別な時間がはじまろうとするときのそれに違いないと……恋の炎(ahi wela)を、これ以上ないほどに燃え上がらせるような。
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