Weldon Kekauoha, Bryan Tolentino and Alika-Boy Kalauli IV (video stream glitches included)
僕は愛しいきみが、まるであの場所にいるように感じる。
小高い丘に咲く赤いlehuaのようなきみだから。
'Pana'ewaの地に美しく咲き誇る花。
そう、Inuwaiの海風にたえずなびいている(その姿を見ると)……。
Aia la ʻoe e kuʻu pua
Kuʻu pua Lehua ʻula o uka
Kau i ka uluwehi a ʻo Pana’ewa
Milikaʻa e ka Inuwai
燃えるように咲き誇るlehuaの森が、さわやかな風にそよぐ光景が自ずとわき上がってくる『Ka Lehua ʻUla』。冒頭で「'oe」と呼びかけられるあなたは「kuʻu Pua」であることから*、その風景をみながら、あるいはその記憶をたどりながら、愛するひとの可憐な姿を思い起こしている心象風景として訳してみました。
Lehuaが生い茂るとされる'Pana'ewaは、ハワイ島ヒロの山側にある、緑豊かな森林地帯のようです。そこに吹いてくる「Inuwai」と呼ばれる海風によって、milika'aされるlehua……「mili-ka'a」に含まれる「mili」に、たとえば子どもをやさしくなでながらかわいがるような意味合いがあることからすると、この風景描写には、作者があなたを大切に思う気持ちが込められているようにも思われます。しかも「ka'a」(繰り返し、なんども)ですから、もう好きで好きでたまらない、といった感じなのかもしれません。
その花の美しさを目にすると、
ほら、'i'iwi poleneだってかけよってくる。
そして、そのあまい香りのする蜜を思う存分吸うんだね。
愛に満たされてうっとりするように……。
Ke ʻike aku i ka nani o ia pua
Ala mai nei ka ʻiʻwi pōlena
E mūkīkī a kena i ka wai onaona
A pōniu i ke aloha
'I'iwi pōleneは「ハワイ蜜吸い」(hawaiian honeycreeper)と呼ばれる小型の鳥です**。そして、彼らをひきつけるあまい蜜(wai onaona)は、比喩的にはlehuaにたとえられている「あなた」のあふれんばかりの魅力を意味すると思われます。そう、鳥たちがおなかいっぱいになるまで求め(mūkīkī a kena)、そしてうっとりと夢見心地にさせられもするような……。
『Ka Lehua ʻUla』(by Weldon Kekauoha)について、zoomオンライン講座で解説しています。
アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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