Ho’okahi au i ke anuhea pala’a* I ha*’upu ai ku’u hali’a ia* ‘oe I kau iho nei ke keha i ka uluna E hi’olani ai me Niolopua la*
先のバースに引き続き、ここでも「pala'a*」***とともに、思いをかき立てるものとして香りが登場します。そう、みえないけれども、対象の気配を感じさせるのが香りなんですね。まるで、「'oe」(あなた)の記憶とともに訪れるものでもあるような……そして、ここでは、その思いの対象が、幸せな眠りをともにした相手であることが明かされます。それにしても、「Niolopua」(眠りを司る神)とともにあるなんて、よほど幸せなひとときだったんでしょうか……。そのとき頭を支えていた枕を表す「uluna」は、もともと(hi*nanoが咲く)pandanusで作られるものを指すことばだったと知って、ついあれこれと想像してしまいました。そう、葉っぱを枕にするということは、屋外で休憩(?)してたんじゃないかと……****。少なくとも、1番で歌われた「Pali 'a'ala i ka hi*nano」(hi*nanoの香りに包まれながらそびえる峰)は、そのとき幸せをともにしたなにかを象徴しているのではないかと思われます。
*:Wainihaは、Kaua'i島北部にある海沿いの場所。CDアルバムの解説によると、Wainihaに吹く風は32もの名前でもって語られているようで、そこにある表情豊かな自然の営みが想像されます。Laua'eはmaileにも似たハーブのような香りのするシダで、leiにもよく用いられる植物です。 **:「Hi*nano」は、pandanus(タコの木)の雄木に咲く強い芳香を放つ花。セクシャルな感情をかき立てるものとして、ハワイアンソングにもよく登場し、同じ作者による『Ka Hinano O Puna』にも歌われています。http://hiroesogo.blog.fc2.com/blog-entry-16.html ***:Pala'a*は「lace fern」とも呼ばれるシダの一種。 ****:同じ作者による『Ka Hinano O Puna』に、海辺で恋人たちが特別なときを過ごすためのhala(pandanus、タコの木)の林が登場します。タコの木という呼称の通り、halaの木の根はかなり高い位置までせり上がっていることが多く、おそらくその部分が自然の小部屋みたいに用いられたのではないかかと想像される内容が、『Ka Hinano O Puna』にも歌われています。http://hiroesogo.blog.fc2.com/blog-entry-16.html
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