Hikina a ka lā ma Kumukahi Ke ala ka pawa i Puna, e Ka home o ka wahine Pele Uluwehi me ka lehua, e He manaʻo haliʻaliʻa, he mele aloha, e
Punaの地に広がる光景をまっすぐに語ることばが、ふんわりとしなやかなメロディラインにのせて歌われる『He Mele Aloha No Puna』。タイトルにもあるように、Punaへの特別な思いが表現されているこの歌は、不意にわき上がるように膨らんできた思い(he mana'o hali'ali'a)そのものでもあるようです。それにしても、「ka home o ka wahine Pele」(その土地は火の女神Peleの家)と歌われる部分は、その土地を知らない者にとってはややいきなり感があります。というわけで、作者の気持ちをそこまで動かしたPunaって、いったいどんなところなのかがまずは気になるところ……。 Hawai'i島の南東に位置するPunaは、広さ約1,300平方キロメートル、Kaua'i島よりも少し小さいくらいのエリアです。地図でみると、その西の端にあるKīlauea火山から東側にある海沿いの地域に向けて、延々とゆるやかな傾斜が続いているようです。そして、Punaの最も東の端にある岬が歌詞の冒頭に登場するKumukahi、火の女神Pele(ka wahine Pele)の活動の中心がKīlauea火山だったりするわけですが、そんなふうにたどってみると、この歌には、なによりもPunaの大地全体を俯瞰するようなまなざしが含まれているように思われます。 Kumukahiは、Hawai'i島の東の端に位置するだけでなく、ハワイ諸島最東端の岬でもあります。つまり、ハワイの島々に暮らすひとびとにとっては、太陽が真っ先に現れる場所でもあるわけですが、そんなロケーションのためか、Kumukahiは、ハワイのはじまりを暗示させる物語や太陽にまつわる伝説が残されている所でもあります……。
コメント