Ka pua o ka mokihana Onaona māpuna hanu A`u i honi ho`omau Hui mai nei ke aloha
ハワイの島々(nā mokupuni)をくまなく包む、あるすばらしい香りのことを、すべて語らんとするかのようにことばが重ねられていく『Ke 'Ala Ka'u I Honi』。香りの描写が続くこの前半部分は、まるで歌自体があまい香りそのものでもあるかのような雰囲気があって、香りを表現するハワイ語が華やかなメロディにからみつくような、しっとりと艶やかな雰囲気もあります。そんなふうに、香りについてはとことん饒舌に語られる一方で、香りにたとえられているであろう対象を暗示することばが少ないことも、このmeleの特徴ではないかと思ったりします。というか、なんの前置きもなく「私はその香りをずっと呼吸してきた」(Ke 'ala ka'u i honi)で語りはじめられるあたり、なんとなく唐突な印象があるような……。
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