Ke 'Ala Ka'u I Honi



 私が愛してやまないその香りは、
 島々を包むようにただよっている。
 そんな(ハワイのすみずみにまで広がる)かぐわしさのほうへと、
 私の賞賛の思いは、(あふれんばかりに)引き寄せられていく……。

 Ke `ala ka`u i honi
 Pōhai na mokupuni
 Hiki pū me ke aloha
 I laila ko`u mahalo

 モキハナの香り、あまい風のようにやってくるその空気に包まれて、
 私はいつも呼吸するように、そのかぐわしさとともにある。
 そうして私のもとに訪れる、aloha(に満ちたこの気分)……。

 Ka pua o ka mokihana
 Onaona māpuna hanu
 A`u i honi ho`omau
 Hui mai nei ke aloha

 ハワイの島々(nā mokupuni)をくまなく包む、あるすばらしい香りのことを、すべて語らんとするかのようにことばが重ねられていく『Ke 'Ala Ka'u I Honi』。香りの描写が続くこの前半部分は、まるで歌自体があまい香りそのものでもあるかのような雰囲気があって、香りを表現するハワイ語が華やかなメロディにからみつくような、しっとりと艶やかな雰囲気もあります。そんなふうに、香りについてはとことん饒舌に語られる一方で、香りにたとえられているであろう対象を暗示することばが少ないことも、このmeleの特徴ではないかと思ったりします。というか、なんの前置きもなく「私はその香りをずっと呼吸してきた」(Ke 'ala ka'u i honi)で語りはじめられるあたり、なんとなく唐突な印象があるような……。

『Ke 'Ala Ka'u I Honi』(by Keala Carter, Music by Tom Carter Jr.)について、zoomオンライン講座で解説する予定です。受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-647.html


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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。