ʻAla Pīkake



Halau O Na Pua Kukui dances as WAIPUNA sings 'Ala Pikake.



 Pīkakeの香りよ、気づいておくれ。
 夕暮れ(のあの特別なとき)をともにする、大切なあなたよ。

 Maliu mai e ke 'ala pīkake lae
 Ku'u hoapili o ke ano ahiahi lae

 こころのなかに燃え上がるような、はてしない欲望というか……。
 (この思いは)Wai'alaeに育つ美しい花のつぼみを求めてやまないのです。

 Ahi wela mai nei loko, he ʻiʻini nui lae
 No ka liko pua nani i Waiʻialae lae

 かざりけのないシンプルなメロディラインが、誠実さゆえに不器用にふるまってしまう誰かの、うつろなとわず語りを思わせる『ʻAla Pīkake』。そんな素朴な印象とはうらはらに、この誰かの胸のうちには、むくむくとふくれ上がる欲望が、熱く、激しく燃え上がっているようです(ahi wela mai nei loko)。そう、pīkake(ジャスミン)の花のあまい香りに、ふといつだったかの愛の記憶をよみがえらせながら……。そして、そんな思いをかきたててやまない愛しいひとのことを、Wai'alaeに咲く美しい花のつぼみにたとえているわけですが……夕暮れの特別なときをともにする「hoapili」(親しい間柄にある相手)とも歌われているところから、その花のようなひととこの誰かとの関係が、まずは気になるところ……。

『ʻAla Pīkake』(by Manu Boyd)について、zoomオンライン講座で解説しています。アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html


参考文献
Kahele M: Clouds of memories. Honolulu, Kamehameha Schools, 2006, pp251-252
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。