Hili hewa kahi mana'o la* Ke 'ole ke ku*ka*ku*ka* Maka hewa wale ku'u li'a 'ana la* I ka po* me ke ao
いやな感じ(hewa)で(気持ちが)からまっちゃった(hili)じゃないの……と、強い調子でまくしたてる感じにまずは圧倒される『I Ka Po* Me Ke Ao』。(私ではない)ほかの誰か(kahi)のことを思ってるなんて許せない……なんてことを言える相手ですから、おそらく、それなりの関係を築いてきたパートナーだと思われますが、あえてそのことを「ことばで攻めたりしないわ」(ke 'ole ke ku*ka*ku*ka*)とクールによそおっているあたり、なんだかいじらしいですね。というか、この反応こそが、実はそのいきどおりが半端じゃないことを表していたりするのでしょうか……。
Kuhi au a he i'a ono la* Ka pu'u ke momoni nei Maka hewa wale ku'u li'a 'ana la* I ka po* me ke ao
あなた、さぞかしおいしい魚(he i'a ono)を食べたのね。それで、そんな満足げな顔をしてるんでしょう。のどぼとけ(ka pu'u)がピクピクしてるのを見ただけでわかるわ……。なんというか、相手のちょっとした変化も見逃さないわといわんばかりの勢いですね。そして、そんなあなたのことを、これからも「気味悪いほどじっと見ててあげる(maka hewa wale)。それこそ私の望むところなのだから(ku'u li'a 'ana)」とこころに決めているようです。そう、ひとことだって口にしたりしないと……。そんな態度で昼も夜も(i ka po* me ke ao)なわけですから、(おそらく)浮気(?)をした相手もたまったもんじゃないって感じでしょうか。
Ha*'ina mai ka puana la* Ke 'ole ke ku*ka*ku*ka Maka hewa wale ku'u li'a 'ana la* I ka po* me ke ao
くわばらくわばら、と思わずいいたくなるような、このいつ雷が落ちてもおかしくないぎりぎり感……なんというか、古今東西、パートナーの裏切りほどこころかき乱すものはないといったところでしょうか。というわけで、ちょっとドスのきいた女性シンガーの歌いっぷりが、ハワイアンというよりも演歌の恨み節にも聞こえてきた、そんな『I Ka Po* Me Ke Ao』なのでした。
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