'Ulili e* 'ahahana, 'u*lili 'ehehene, 'u*lili 'ahahana 'U*lili ho'i, 'ahahana, 'u*lili 'ehehene, 'u*lili 'ahahana 'U*lili holoholo kahakai e* 'O ia kai ua lana ma*lie
軽快なリズムと楽しげなメロディが、なぜか聴いてるだけで、うきうきと弾むような気分を連れてくる『'U*lili E*』。'U*liliは、ハワイ各島の砂浜や岩場などの水辺に、広くみられるシギ科の渡り鳥*。まず、「Hone ana ko leo」(やさしい声で鳴く)と歌われていて、どんな声で鳴くのかが気になりますが、'u*liliというハワイ語名は、どうもその鳴き声からきているようです。そして、英語では「wandering tattler」(うろうろするお喋りさん?)とも呼ばれる'u*liliなのですが……「'U*lili holoholo kahakai e*」('u*liliは海辺を走りまわるもの)という描写からすると、きっといつもせわしなく走り回っている、そんな鳥ではないかと思われます。体長30cm弱と小柄ながら、写真で見ると足が長い感じはダチョウを思わせるプロポーションだったりする'u*lili。「Kekahaの岬で見張り番をしてるみたい」(Kia'i ma ka lae a'o Kekaha)と歌われているのは、なにをそんなにバタバタしてるの?!といいたくなるような、ちょっとコケティッシュなその動きのせいだったりするのかもしれませんね。そして、わけもなく忙しそうに動き回る姿とは対照的な、おだやかに広がる浜辺の風景……そんなこのコントラストが、この歌には描かれてもいます。これこそが、穏やかなハワイの日常ってところでしょうか。
Holoholo,ka'aholo, e ko*lea e* E luana iki wale mai ana no* E nanea, e walea ka manu ki*kaha E uhaia*holo ana i ke aheahe
「どんどん進む、猛スピードで」(holoholo, ka'aholo)……いよいよ鳥たちは旅だったようです。「ごくたまにしか休んだりしない」(e luana iki wale mai ana no*)と歌われていますが、太平洋を横断するのに、いったいどれほど飛び続けるんだろう?と思うと、もうそれだけで気が遠くなりそうです。そして、その昔、渡り鳥さながらに、南太平洋の島々から(ハワイのある)北に向かったハワイのひとびとの祖先たちも、星のまたたきとともに、旅する渡り鳥を頼りにしたはず……そんなことをあれこれ思いめぐらせながら、ハワイのひとびとにとっては、海を渡る太古の夢そのものでもあるような、そんな'u*liliでありko*leaなのかもしれないと想像しています。
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