Nā Pua Lei ʻIlima



Hoku Zuttermeister with Jerry Santos


 なんてきれいな花たちなんだろう……'Ilimaのレイ。
 その瑞々しさこそ、Kakuhihewaが愛してやまなかった美しさ(なのだと思うと、胸がいっぱいになる)。
 
 Nani wale nA pua, lei ka ʻilima
 O ka uʻi ho'oheno, o Kakuhihewa

 (その美しさといったら)もうひときわ輝いていて、
 見るといつだって誇らしい思いに満たされる。

 Kūlana hiehie, me ka hanohano
 Haʻaheo i ka maka, ke ʻike aku

 そう、思いはいつもそこへ、(その花々の咲き乱れる)その場所へと引き寄せられる。
 'Ilimaのレイといえば、誰もがその美しさをみとめるところなのだから。

 Ho'ohihi ka mana'o, lā i laila
 Nā pua lei ʻilima, e kaulana nei

 おだやかに淡々と連なるメロディの繰り返しが、まるで寄せては返す波のようにこころに響く『Nā Pua Lei 'Ilima』。ʻIlimaのレイを形作る花々のすばらしさが、少しずつことばを変えながら語られていくあたりは、波に洗われるたびにひとしれず形を変えていく、静かな波打ち際の一瞬、一瞬のきらめきのようでもあります。そうしてことば少なに表出される'ilimaの花への思いは、遠い日の記憶の断片だったりするのでしょうか。あるいは、「Kakuhihewaが愛した」とされることからすると、単に個人的な思い出が語られているのではないのかもしれません。いずれにせよ、起伏の少ないメロディに、なにか途方もなく大きな思いが包み込まれているような、そんな果てしなさを感じさせるところが、このmeleにはあるような気がします……。
 
『Nā Pua Lei 'Ilima』(by Kau'i Zuttermeister)について、zoomオンライン講座で解説しています。アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。