Na'u 'oe e ku'u lei e aloha Kahi pua no Na*wiliwili 'O 'oe a'o wau i ke kulu aumoe I ka 'oe* a ke kai i Kalihiwai
とろけそうなほどにあまくささやかれる熱い思いが、夕暮れの雰囲気が似合うメロディにのせて歌われる『Na'u 'Oe』。歌声が吐息にも思えるほどのまったり感にあふれていますが、「na'u 'oe」(あなたは私のもの)なんて言い切ってしまうあたりの真っ直ぐさが、なにより心地よくこころに響くmeleだと思います。それにしても、波のささやき(ka 'oe* a ke kai)だけが聞こえる夜更けのKalihiwai*の海辺で、二人きりで過ごした……なんて表現が、なんとも艶めかしいですね。
I lei no'u e lei mau ai E kau kehakeha i luna 'O 'oe ku'u mea e koa ai au
思いを込めて編まれたLeiは、なによりもその思いの象徴であり、ときにその思いを捧げる大切なひとの比喩だったりもすることば。そして、このmeleでは、愛するひとそのものであるleiをずっと(mau)身につけ、天高くかかげる(e kau kehakeha i luna)とも歌われます。なんというか、相手に対する信頼感が半端じゃないって感じですが、そんなあなただからこそ、「私を奮い立たせてくれるひと」(ku'u mea e koa ai au)でもあるわけですね**。そう、愛される喜びは、なによりも生きる勇気を与えてくれる……あるいは、leiがまずは身につけるものであることを考えると、私のための(no'u)lei(のようなあなた)がいつもそばにあることは、なによりも大きな安心感を与えてくれるという意味でもありそうです。そして、これ以上近づけないところまでいってしまった二人であってみれば、たとえばleiは、そっと引き寄せ抱きしめてくれる相手の両腕でもあって―そう、愛し合うふたりは、もうそれだけで美しい。愛するひとを(美しく身を飾る)leiにたとえたくなる気持ちが、なんとなくわかったような気がしてきました。
Ha*li'a li'a ku'u mana'o ia* 'oe I ke kau pua aloalo Aloha nui 'ia 'oe e na* mamo E waiho nei i ka poli o Kalalea
あなたのことが(ia* 'oe)、ふいに思い起こされる(ha*li'a li'a ku'u mana'o)ではじまるこのバースでは、思いの限りが熱く語られる前半とは異なり、愛するひとのことを少し距離を置いて眺めている雰囲気があります。そうして、その大切なあなたが、私ではない周囲の目にどんなふうに映っているのかが語られるわけですが……つながりのあるひとびと(e na* mamo、子孫)にもうんと愛されて(aloha nui 'ia)なんて表現が、あなた(と呼びかけられるひと)の人柄のよさを感じさせるように思われます。しかも、Kalalea(のひとびと)のこころのなかにいつもある(e waiho nei i ka poli o Kalalea)ですから、おそらく「一目置かれる存在」ということではないかと思うと、もうこれ以上にない、最高のパートナーって感じでしょうか……***。
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