ʻAuhea wale ʻoe e ka manu Ku'ʻu hoa ʻalo leo o ka pō anu
Mea 'ole ia anu a i ka mana'o Ke ko'i'i koi mau a ka pu'uwai
淡々と物語を語るような飾らないメロディと、シンプルなリズムの刻みが印象的な『Ka Manu』。ハワイ語のmeleの冒頭に歌われることが多い「ʻauhea wale ʻoe」(listen、聞いてください〔という呼びかけのフレーズ〕)は、たいてい愛するひとへ向けられるものだったりしますが、なぜかここでは「e ka manu」と鳥(ka manu)に向けてことばが投げかけられているようです。しかも、こころも凍る「冷たい夜の声」(leo o ka pō anu)、つまり、こころないウワサを触れ回ったのはおまえだろう!と詰め寄っているような感じもありますね。と同時に、そんなことはたいしたことじゃない(mea 'ole)といい放ってもいて、その複雑な胸中がうかがわれるのですが、どうも胸に秘めた(a ka puʻuwai)募る思いがあるようです(ke koʻiʻi koi mau)。そして、具体的なことはわからないながらも、このだれかをいらだたせる状況があることも伝わってくるような……。
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