Nani he u'i ka wahine la* A he lei wehi no na* ku*puna
この短い楽曲のなかでも、メロディを変えて歌われるこの部分が、一番、盛り上がるところですが、なんといっても印象的なのは、高らかに歌い上げられている感じもある「ka wahine la*」。というのも、「ka wahine」の意味を考えると、ちょっとドキッとするからです。そう、幼いとばかり思っていたわが子が、いつのまにかりっぱな大人の女性(ka wahine)に成長していることを感じながら、このお父さんは歌っているはずなんですね。あんなに小さくてかわいらしかったきみ。いつもじいちゃん、ばあちゃんについてまわってたのになぁ、みたいな……。そんな、遠い昔の記憶をたどっているようにも感じられるのは、わが娘のことが祖父母を飾るレイになぞらえて語られる、「he lei wehi no na* ku*puna」が、このあと続くからかもしれません。幼いこどもが、抱っこされるがままに両腕を大人の首にからませているさまは、まさに瑞々しいレイのようでもあるなと……。そんな「he lei wehi」という表現には、宝石のようにも思われる大切な子どもを思わせるところもあり、ハワイ語で「玉のような子ども」を表現するとこうなるのかもしれないと思ったりもします。
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