Meleを読む会報告と次回開催のご案内

次回『ハワイ語のmeleを読む会』のご案内です。

7月17日(金)、たかうち珈琲(新大阪)
http://www.toric-inc.com/takauchi/http://www.toric-inc.com/takauchi/
19時くらいから21時まで。

参加費:コピー代のみ(飲み物などのお店へのオーダーは、各自お願いします)。

参加ご希望の方は、hiroesogo@gmail.comまでご連絡ください(人数把握のため)。

以下、前回を振返ってまとめました。

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 リクエストいただいた曲は、『Pua Mae’ole』。

http://hiroesogo.blog.fc2.com/blog-entry-265.html

 とてもシンプルな曲なので、曲のイメージをふくらませると同時に、細かい文法事項も確認することができて、いつもとは違う意味でも有意義な時間でした。「これって一体、なんのこと???」みたいな、ほとんど謎解き状態になることもよくあるのですが、こういう素直なmeleをじっくり読むのもいいなぁと思いました。

 あとから読みなおして気づいたこともいくつかあって、限られた文字数のなかに、いろんな思いがギュッとつまったmeleなんだなぁとあらためて思ったりもしたのですが、そのなかからいくつか挙げてみると……

He nani he u’i ka wahine la*

  「ka wahine」は「女性」を意味することばで、まぁ娘さんなんだから女だよなとあまり気に留めなかったのですが、ハワイ語で「わたしはもうwahineになった」というと、「性的に成熟した」という意味を持ったりするんですね。そう、このお父さんは、娘の成長を祝う節目に、彼女に歌をプレゼントしようと思ったんじゃないか……そんな想像もふくらみます。

1)  He nohea i ku’u maka la*

2)  He nani he u’i ka wahine la*

3)  Nou ku’u mele nei

 1),2)は「la*」、3)は「nei」でそれぞれ締めくくられています。いずれも積極的に意味を担うことはありませんが、話者の気持ちの部分が込められているという意味では重要なことばだったりします。これらがないときは「~です」、付くと「~なのよ」「~だなんて……」と訳したくなるようなニュアンスの違いですね。
 「la*」と「nei」の使い分けもあり、ざっくりわけると「la*」が「there」(そこ)、「nei」が「here」(ここ)。なにそれ?って感じかもしれませんが、ここでの「there」と「here」は、空間的な意味合いではなく、対象との心理的距離感と考えた方がわかりやすいと思われます。上の例文では、1)2)にあらわれているのは目の前にいるわが娘との距離ですが、みる対象と私との間には、絶対的な隔たりがあるもの。一方、3)では「ku’u mele」(私が作った大切な歌)ですから、もう自分の気持ちそのものなわけで、私との距離はとっても近いわけですね。

 次回は『He Lei No Kamaile』を読む予定です。
 
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。