A Special Evening with Keali'i Reichel...Halau Kala'akeakauikawekiu Wahine dancing to He Lei No Kamaile at the Kahilu Theater in Waimea on June 14, 2014.
Lei Kohala i ka ua Ka 'A*pa'apa'a E papahi ana ia* Kokoiki I hi*pu'u 'ia Hi'ilei 'ia mai E 'oe E Kamaile e*
静かに目を閉じるだけで記憶の底から立ち上がってくる……そんななつかしくも美しい風景が、ことばがわき上がるままに描写されているように思われる『He Lei No Kamaile』。大地が雨にぬれるさまを、leiに飾られているようだと表現する冒頭のフレーズが美しすぎて、しばらくその詩的空間にひたっていたいと思ってしまう……そんな不思議な魅力が、この歌にはあるように思ったりします。しかも、なにか途轍もなく深い思いが表出されそうな予感もただよっていて、慎重に選ばれたことをうかがわせることばの連なりが、一語、一語重ねられるたびに気持ちがかき立てられていきます。そうして、いつの間にか、すっかり歌の世界に引き込まれてしまうのですが、重要なのは、そのKokoikiという場所に堆積してきたすばらしさがまるごと守られ(hi*pu'u 'ia)、大切にleiに編むようにつなぎ、引き継がれてきたのも(hi'ilei 'ia mai)、祖母、Kamaileのおかげであるということ……そんな、作者Keali'ileichelの熱い思いが、おだやかに、でも不思議な力強さをともないながら語られていきます。
He lei ho'i ko* aloha He ka*hiko ia E nani ai ke ola Ke pu*'ili 'ia E lei 'ia mai Ia wehi kamahoi E 'oe E Kamaile e*
CDのブックレットにある説明によると、Keali'i Reichelの祖母、Kamaileにささげられたこの歌は、彼女が生まれ育った土地、および彼女に連なる家族の系譜が語られているものだといいます。だとすると、『He Lei No Kamaile』(文字通りの訳は「Kamaileのためのlei」)というタイトルには、いくつもの意味があるのかもしれませんね。祖母Kamaileに伝えたい思いを表現することばの連なりであると同時に、KamaileもKeali'i Reichelも含めた、大きな命の連なりでもあるようなlei……。そこまでイメージをふくらませてみると、「lei Kohala i ka ua」(雨のleiに飾られたKohala)といった美しい表現の、ホントウの意味がみえてくるような気もしてきます。
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