Pua 'Āhihi



A live performance from March 2007 at the Kamehameha Song Contest.



 'Āhihiの花、きみってなんだか、ぼくの燃える欲望そのものだなって思う。
 この思いでもってずっと触れていたい(……なんて感じさせる)leiのようなひと。

 Me 'oe ka 'ano'i e ka 'āhihi
 Ka lei milika'a a ka'u aloha

 この上ない宝物が、ぼくのところに授けられた……っていうのかな。
 (それで)こころのなかにかぐわしさがただよっているよう(なそんな気分なんだ)。

 He aloha makamae ka i hiki mai
 He 'ala honehone i ka pu'uwai

 ことばにならない熱い思いが、メロディとともにあふれ出すきわのところに、身につまされるほどの切なさを感じてしまう『Pua ʻĀhihi』。大切なひとになぞらえて歌われる「ʻāhihi」は、Oʻahu島の南西部、Nuʻuanuの高地にみられるlehuaの一種で、その赤い花がleiにも好んで用いられる低木です。小さくて繊細な葉や、しなって垂れ下がる枝がその特徴なんだといいますが、そのうねりからまるような形状をあらわすのが、その名に含まれる「hihi」。「Hihi」には「巻き付く」「からまる」という意味があって、「hoʻohihi ka manaʻo」(思いが頭から離れない)といった用いられ方もすることばです。ʻĀhihiの花に向けて「きみは(ぼくの)熱い思いのようだ」(me ʻoe ka ʻanoʻi)と歌われるのは、そのもの思うような姿に、いくらでもわき上がってくる自分自身の情熱や、欲望をみる思いがしたからかもしれません……。

『Pua 'Āhihi』(words by Mary Kawena Pukui, music by Maddy Lam)について、zoomオンライン講座で解説しています。アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
 
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。