Lawakua

Lawakua






Napua Greig



 この曲は、マウイ島在住のクムフラでありミュージシャンでもあるNapua Greigの作詞作曲によるもので、彼女自身が歌い『Pihana』というアルバムに収められているものです。歌詞には、緑深く美しい山や、人びとに愛される森、天から降り注ぐ雨のすがすがしさなどが歌われていますが、それらはすべて、Napuaをいつも支えてくれるお姉さんをたとえて歌われています。
  「lawakua」は近しい友人やパートナーという意味を持つことばです。友人という意味では「hoaloha」という単語もありますが、lawakuaは「lawa」が「strong,full」、「kua」が「back(背中、背後)」という意味を持つことから、なんとなく後ろから支えてくれる頼もしさが感じられる言葉です。歌を丹念にたどり、「Na’u makamaka mau e」(私はあなたとずっと一緒です)という最後のフレーズにさしかかるころには、ハワイの生命力にあふれる自然の風景とともに、大好きなお姉さんに対するNapuaの気持ちが、まるでこちらに向かってあふれだすかのように、ずっしりとこちらに迫ってくるようでした。
 この最後のフレーズの「makamaka」(愛すべき大切な人)は、「maka」(目や風景など目に見えるものを指すことばであるとともに、人という意味も持っている)を二つ重ねたことばです。大切な人を自然の風景にたとえることが多いハワイ語の言語感覚が、こんなところにも現れているのかもしれません。
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。