He aloha i pili 'ia e ke onaona Ku'u ipo i ke kai malino a'o Kona
そう、ぼくの愛するひとはね、 Konaのおだやかな海にいるみたいなんだよ……。
Ha'ina 'ia mai ka puana Ku'u ipo i ke kai malino a'o Kona
ぼくのからだのための(no ku'u kino)、美しい飾り(he wehi ka*hiko)……そんなふうにたとえられる限りは、肌が触れ合うくらい近い関係にある、あるいはそうありたいひとに違いありません。でも、残念ながら風に連れ去られたっきり……と歌われたそのひとが、ここではKonaの「おだやかな海の中にいる」(i ke kai malino)と描写されているんですね。こころここにあらずで、こちらの熱い気持ちに気づかないほどクールなのか、あるいは、ホントにどこか遠くへ行ってしまって目の前にいないのか?……波風ひとつたたない凪の海のように、その姿ばかりか風の便りも途絶えてしまった、そんな状況なのかもしれません。真相はわかりませんが、「ゆるむことのない」(hemo 'ole)絆で結ばれているなんて自信ありげなところも、手応えのないひとり相撲でつい口をついて出た、むなしいセリフではなかったか……。そんな想像をふくらませるうちに、軽やかに響くメロディから、不在のひとを思う空虚さや、あきらめにも近いものがただよってくるような気がしてきた、ちょっとさびしい『Ka Moa'e』なのでした。
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