Mahalo e Hilohanakahi Me ka lehua a'o Pana'ewa Me ke aloha la, poina'ole O ka malihini
いきなり「Hiloってすばらしい!」(mahalo~!)*ではじまるパワー全開な感じが、その感動を伝えようとするだれかの、真っ直ぐな思いそのもののように心に響く『Mahaolo E Hilo Hanakahi』。Pana'ewaのlehuaに象徴される、美しい自然あふれるHilo……そんな、「ka malihini」(旅人)としてそこで過ごした記憶をたどると、忘れることのできない思い(ke aloha)がありありとよみがえってくるようです。きっと、胸が熱くなる思い出いっぱいの、Hiloのまちとの出合いがあったに違いありません。
Ua nani uluwehiwehi Ke 'ike aku i ka nani Me na* kini makamaka aloha O ka 'a*ina
Hiloといえば、Hawai'i島の東側、海側から吹く水蒸気をいっぱい含む風のおかげで、一年を通して雨の多い地域にあります。それで、生い茂る緑がすばらしい(uluwehiwehi)土地でもあるわけですが、その美しさをより感動的にしてくれるのは、なんといってもその土地に住むこころ温かいひとびと(makamaka aloha o ka 'a*ina)……そう、旅の喜びは、なによりひととの出会いとともにあるものなんですね。
I wili 'ia me ka maile a'o Pana'ewa Me kona 'ala onaona i ka 'ihu
Hilo nani e
この『Hilo Medley』の後半では、John P. Watkinsによる『Mahaolo E Hilo Hanakahi』に続いて、まるでそれへの返歌のように、Kehau Tamureさんの『Hilo E*』が歌われています。もう、うれしくて楽しくて仕方ないといった雰囲気の前半とはうって変わった、ゆったりとこころに響くKehauさんの歌声。「ねっ、Hiloっていいところでしょう」みたいな語り口には、そこに暮らすひとならではの、あたりまえの日常をいとおしむ、おだやかで深い思いが感じられます。登場するキーワードは、メドレーの前半と変わらないにもかかわらず……。ですが、その表現は微妙に違ってますね。そう、Pana'ewaのLehuaとmaileは、なによりともに編まれるものであるとされます。この特別なleiは、Hiloから旅人への、alohaの贈り物だったりするんでしょうか。あるいは、まちに暮らすひとびとのこころが通う、温かいコミュニティの象徴でもあったりとか……。そんなことをあれこれ想像しながら、ふいにKani lehuaが降ってきたときの、Kehauさんのうれしそうな表情を思い起こしています。「ねっ、わかる!?これがHiloのKani lehuaの雨よ」……まるで、家族や友だちを紹介するみたいだったその雰囲気に、ハワイのひとならではの自然の感じ方があらわれていたように思い起こされます。もしかすると、あのときの私たちとKehauさんとのやりとりは、この『Hilo Medley』で表現されている、旅人(malihini)と土地の人(kama'a*ina)との応答でもあったかもしれないとも……。そんな感じで、思いがけず幸せな旅の記憶を反芻させられた、『Mahaolo E Hilo Hanakahi/Hilo E*』なのでした。
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