Ka Wai Lehua ʻAʻala Ka Honua



 Kawaikapuokalani Frank Hewitt




 
 雨が降ると、
 ほうら天からlehuaが運ばれてくる。

 (そうして)花は海にちらばって、
 大海原を幸せに満ちてただようのです。

 地上のあらゆる命の源である雨を、レフアの花にたとえ、そのありのままの姿を夢のような美しさで表現する『Kawailehua'a'alakahonua』。シンプルで起伏の少ないメロディの繰り返しが、豊かな水をたたえて悠々とひろがる大海原を思わせるとともに、太古の昔から続く水の循環のはてしなさをたどっているようでもありますが、なんといっても印象的なのは、海に散らばった(helele'i)lehuaの花が、楽しそうに踊る(hula le'a)とされる描写。雨粒がぶつかることで表情を変える海水面をたとえているものと思われますが、雨という現象を喜ばしく眺めるひとだけに感じられる、祝福そのものであるような雨の風景があったりするんでしょうか……。

『Ka Wai Lehua ʻAʻala Ka Honua 』(by Frank Kawaikapuokalani Hewett)について、zoomオンライン講座で解説しています。
アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html



参考文献
Beckwith MA: The Kumulipo. Honolulu, University of Hawai'i Press, pp117-127, 1951
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。