(この思いを)あなたに届けたい。
そう、Kauanoeanuhea(と呼びたいあのひと)に。
(それで)うっとりする香りを探そうとするのだけれど、
あなたを手に入れることはできない(のはなぜなのか)……。
あなたはたぶん高いところにいて、
Maunaleo(の山)に守られているのかも。
(まるで)その丘を美しく飾るように、
そう、Ka*nehoaの小高いあの場所に……。
大切に思う誰かへの思いが、切ない歌詞とメロディにのせて歌われる『Kauanoeanuhea』。「Kauanoeanuhea」(ka-uanoe-anuhea)は、「ka uanoe」(霧雨)と「anuhea」(涼しげで甘い香り)が合わさったもので、さわやかな山の空気や森の香りを感じさせることばです。やわらかくからだを湿らせるミストに包まれたときに、ふと思い起こされたいとしいひとの気配。もしやそこにあのひとが!?と思ってふり返ってみたけれど、ただむなしく空をつかむだけ……。ときを隔ててもありありとよみがえってくる、そんなそのひととの大切な思い出なんかもありそうですが、だとすると、行き場のないこころだけが空回りするときの寂しさといったらないに違いありません。それでも、りっぱにそびえる山々を見上げ、その美しさに愛するひとの面影をたどってみる……。そんな気分にさせられる神々しさが、ハワイの風景にはあるのかもしれません……。
『Kauanoeanuhea』については、zoom講座「メレで学ぶハワイ語」で解説しています。講座のアーカイブ(録画)受講についてはこちら。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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