あぁ、なんて美しいところなの……と、奇跡のような自然の美しさに目を見はるひとの、こころのふるえまでが伝わってきそうに思われる『Kaulana 'O Hilo Hanakahi』。Len Machadoによるこの歌は、Hawai'i島を演奏旅行したときの思いを、ツアーの出発点であり最終地点でもあったHiloのまちへの賛辞とともにつづったもの*。山側のPana'ewaには美しいlehuaが生い茂り(ka lehua nani o Pana'ewa)、日の出とともにやってくる霧雨にまちはしっとりぬれて(kau mai e ka lā me ke kilihune ua)……と、日々繰り返される自然の営みを前に、しばし立ち止まったときの静かな感動が、夢見るように語られていきます……。
*:ツアーが行われたのは1934年で、同じようにツアーのときのHiloの印象が歌われた楽曲に『Kamalani O Keaukaha』(1934年)がありますが、『Kaulana 'O Hilo Hanakahi』はその12年後に作られたもの。
参考文献 1)Motta P: Lena Machado-songbird of Hawaii-my memories of Aunty Lena. Honolulu, Kamehameha Schools, 2006, pp71-77
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