思いは遠く、'I*aoの水の流れに(i ka wai a'o 'I*ao)引き寄せられる……距離を感じさせる方向詞「aku」*が、はるか彼方の地を連想させますが、そうして思い起こされる'I*aoは、Maui島の西側の中央にそびえる渓谷の名前。そして、そこを流れる水を、渇きが癒えるまで飲んだ(ua inu au a kena)と歌われるわけですが……味わい深い(ka 'ono)とされるその水で満たされることは、こころだけが遠く旅するような雰囲気とも相まって、先のバースに登場したlokelaniを求める思いを暗示するようにも思われます。
こころのなかに、ほしくてたまらないひと(ka ipo li'a)に向かう欲望が(ka 'i'ini)うず巻いている……風景描写に重ねて思いが語られた先のバースとは違って、ここでは、かなり直接的に熱い思いが表明されているようです。冒頭の「eia」に含まれる強い調子や、「君は欲望そのもの」('o ka li' a 'oe)という勢い込んだ歌詞からすると、思いが満たされたわけではないようにも読めますが、どうだったんでしょうか……。
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