気持ちよく晴れた日の昼下がり、サンドイッチでもほうばりなが、ゆったりと流れる時間を気ままに楽しんでいる……そんな雰囲気が感じられる『Hale'iwa Pa*ka』。ハイビスカスの花が(a ka pua hau)、きちんと取り囲んで(i ka popohe)空間を飾っていると歌われるその場所は、きっとよく手入れされた心地良さや安心感とともにあるに違いない……なんてことも、ふいに口ずさまれたようなメロディから伝わってくる気がします。
ヤシの葉がゆったりゆれてるの。 やさしい風に気持ちよく包まれて……。
やしの葉が(a ka lau o ka niu)ゆったり揺れる('o ka luli ma*lie)……風に身を任せるヤシの木が、まるで風の彫刻のように存在感を放つ様子が目に浮かびます。そしてもちろん、ヤシの木を見上げるそのひとも、そのやさしい風のそよぎのただなかにいる(i ke aheahe 'olu a ka makani kolonahe)……日常のあわただしさから開放されて、ただただ心地よさに包まれる至福のひと時って感じでしょうか。
たくさんのひとでいつも賑わってるの。 公園の美しさをみようと、何度も訪れるひとたちで。
こんなふうに、いつもにぎわっている(laukanaka mau)と歌われるHale'iwa Pa*ka。「いつも(なんどでも)訪れる」(e kipa mau ana)という表現が、地域のひとたちの憩いの場的な公園ののどかさを思わせるとともに、素直なメロディラインとも相まって、家族連れが集う明るく健康的な公園の風景も連想されます。 Hale'iwa Pa*kaがあるHale'iwaは、O’ahu島の北側、ノースショアにある静かな田舎まち。プランテーションの時代を思わせる、古風で趣のある街並みが観光客にも人気のスポットです*。作者のAlice K Na*makelua(1892-1987)がみたHale'iwaの風景は、いまから半世紀以上前のものだった可能性がありますが、それでも、いまも昔も変わらないといった雰囲気があるHale'iwaには、この歌の素朴な懐かしさにぴったりの空気感があったように記憶しています。
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