Kuʻu Poliʻahu




 Mauna Keaはりっぱにそびえ、あまりに美しく、
 私を導いてくれる母を思い起こさせるすばらしさ。
 (それは)Poliʻahuが……そう、雪のケープをまとう女神が、
 こちらへおいでと手招きし、温かく私を包んでくれる(ように感じるからだろうか……)。

 Mauna Kea kilakila keu ā ka uʻi
 Luhiehu ka Makua o kuʻu lani
 Poliʻahu ka wahine kapa hau anu
 Pumehana ka wahine e ʻapo mai ē,ʻapo mai ē

 雪をいただくMauna Keaを見上げながら、こみ上げてくる思いのままにつむがれたような、シンプルな歌詞とメロディがこころに響く『Kuʻu Poliʻahu』。Kalani Peʻaによるこのmeleは、彼がハワイ大学Hilo校に在学中だった1999年に作られたもので、表向きにはMauna Keaを讃えていますが、そこには母への尽きせぬ思いが重ねられているといいます(収録CDの歌詞カードによる)。
 Mauna Keaといえば、標高4,200メートル超のHawaiʻi島の最高峰。雪の女神Poliʻahuの伝説で知られるように、その山頂あたりに白いケープをまとうように雪をいただく美しい山です。ここではそんな雪山の様子が、「女神が温かく抱き寄せてくれる」(pumehana ka wahine e ʻapo mai ē)と歌われていて、まるでその雪のケープ(kapa hau anu)でもって包まれることを夢見ているようでもあります。日本語だと、雪といえばまず寒さを連想してしまいますが、そのあたり、日本語とハワイ語では感覚が違うのかもしれません。そしてなにより、その神々しく雄大な姿に、「自分を導く親的存在」(ka Makua o kuʻu lani)を重ね合わせているあたり、その姿に見守られながら育ったひとならではの、ふるさとの風景に寄せる特別な思いがあるに違いないと思ったりします……。

『Kuʻu Poliʻahu』(by Kalani Peʻae)については、zoom講座「メレで学ぶハワイ語」で解説する予定です。受講のご案内はこちら。
http://sukimano.com/blog-entry-647.html

スポンサーサイト



コメント

-

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

隙間のりりー

メッセージくださったかたへ
非公開のメッセージをいただきました。
この場ではお返事できないので、お手数ですが、以下のアドレスに再度お送りください。

hiroesogo@gmail.com

-

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

隙間のりりー

コメントありがとうございます
HMさま

コメントありがとうございました。
非公開メッセージでしたが、お礼がいいたくてお返事いたしました。
これからもよろしくお願いいたします。

メールにメッセージいただければ、個別にお返事も可能です。

hiroesogo@gmail.com


非公開コメント

隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。