He nani i ka maka Ke 'ike aku I ka hana lima no'eau A ke akamai
お店ができて、歌を作ってほしいと頼まれたLena Machadoは、曲作りのためにHo*lau Marketへ出向きました。Honolu*lu*ハーバー近く、Kekaulike St.とKing St.の角にあったその店は、大きくて真新しく、白く輝いて、もちろん屋根は金属製……「熟練者の手による仕事」(i ka hana lima no'eau a ke akamai)なんて表現があるのは、このあたりの外観のりっぱさが表現されているのではないかと思われます。そんな斬新さをさらに華やかにいろどるように,ti* leafやさまざまなお花が飾られていたことは、もともとleiの製造販売からはじまったことの名残だったかもしれません。そして、leiもまだ売られてはいましたが、主力商品はなんといってもハワイアンフード。Poi、laulau、ake、いろんな種類のlimu(海藻類)、生魚も塩干も取り揃え、タコなんかも扱っていたようです。もっとも、ハワイアンフードといっても、テイクアウトのpokeコーナーなんてものはない時代。もっといえば、切り分けられた魚がプラスチックトレーにパッケージされているようなこともありません。では、どんなふうだったかというと……お客がこれという魚をホールで選ぶと、好みにあわせて店員さんがさばいてくれる、昔ながらのスタイルですね。特別なケースでは「palu」と呼ばれる、魚の頭や内臓を使った調味料を作ってもらえることもあったとか****。このあたりの食材は、あまりにネイティブ過ぎてイメージしにくいですが、Ho*lau Marketといえば、舌の肥えたハワイアン御用達の、それでいて昔ながらの市場の雰囲気もあるような、新しくてなつかしい、しかも、とびきりの食材に思わず興奮してしまう('ono a ka pu'u)、そんなところだったのではないかと想像されます*****。
E ho*lau mai ana I ka nui lehulehu Aia i laila ka mea 'ai 'Ono a ka pu'u
Lena Machadoの実力にも助けられ、発表されるとほどなくポピュラーになったという『Ho*lau』。彼女の情緒豊かなファルセットボイスのおかげで、ついロマンチックな情景を重ねそうになりますが、歌詞をたどってみると、マーケットの賑わい以上の内容は含まれていないことがわかります。ハワイ語をよくわからずに聴くと、Ho*lauは美しく眺めのいい場所で、恋人たちがそこでおいしいものを食べたり、いい時間を過ごしたりするんだろうか(!?)なんて思ってしまいそうですが……。そして、Lena Machadoに近しいひとの見解では,彼女自身も、そんなkaonaを考えてはいなかったようです******。裏の意味があるんじゃないかと、つい深読みしたくなるハワイ語ですが、妙な妄想をふくらませるよりも、まずはことばに忠実に(!)を心がけたいものです。
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