Kaulana ho'i Mokuola 'ea* He moku 'au i ke kai 'ea* E ho'opulu 'ili nei 'ea* Ka hunehune kai 'ea*
Mokuolaは、Hilo Bayの東の端、Waiakea半島の西側にあり、Lili'uokalani Park and Gardensから遊歩道的な橋でつながっている小さな島。軽い散歩にぴったりな、こじんまりと整備された空間が広がっていて、ヤシの木が風にゆられるさまをながめているだけで、なんとなくこころおだやかになれるような、そんなロケーションにあります。古代には「moku-ola」(命の島)という名の通り、病の治癒のために訪れる場所でもあったようで、「水浴びをする島」(he moku 'au i ke kai)と歌われるのは、そのあたりの含みがあるのかもしれません*。
Lei ana i ka lei nani 'ea* Ka pua o ka lehua 'ea* Ha'ina mai ka puana 'ea* No ka ua Kanilehua 'ea*
「この歌をKanilehuの雨に捧げます」(no ka ua Kanilehua)と締めくくられる『Hilo Hula』。このひとことで、偉大な人物や大切なひとのことを語る「he mele inoa」と同じ仕方で、Hiloの地に降るKanilehuaの雨をたたえるべくことばが紡がれていることがわかります。HiloといえばKanilehua……いってしまえばそれだけのことですが、まちの素晴らしさを象徴するものとして雨が選ばれているあたりにハワイ的価値観があらわれていると考えると、もう少し深いところを感じることができるのではないかと思ったりもします。たとえば、雨こそが大地('a*ina)をうるおす命の源であり、水の循環も含め、豊かな自然がなによりの宝であるとする、Ka*ne信仰にもつながるような感覚が、そのひとことで表現されているのではないかと……**。大地とともに生きる感覚を軽やかに伝えるメッセージは、Hawai'iの地に根を張り生きるlehuaのように、まっすぐで迷いのないものなのかもしれません。
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