飾り気のないメロディラインが、そのまちの素朴な美しさをそのまま表現しているような印象の『Kāneʻohe』。スタイリッシュなアレンジともあいまって、ドライブしながら窓越しに流れる風景をながめているような感じもありますが、歌詞には「白い靄が現れて雨になり」(ke noe mai a ka ua)、「山手に霧雨を降らせる」(kilihune mai la i uka)とあって、まちが背にするKoʻolau山脈を見晴らしながら歌われていることがわかります。 Kāneʻoheは、Oa’hu島の東側、HonolūlūからKoʻolau山脈を越えるカーブの多い道を抜けたあたりの、海沿いに位置する閑静な田舎まち。水蒸気をたっぷり含んだ海風のおかげで、ふんわりと雲をいただいていることが多いKo’olauの峰々は、なによりKāneʻoheそのものといってもいい表情で、そこを訪れるひとをいつも変わらず迎えてくれます。
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