「いったいなにやってるのよ」(he aha nei hana)といきなりはじまるわりには、やろうとしていることの性質上(i ke kumu o ka hana)、悩ましいのも仕方ないわね(e none ana paha)と、すべてを受け入れているようでもある『None Hula』。「None」というハワイ語は、「遅い」「うんざりするような」「時間の無駄」といった、どこか煮え切らない態度にいらだっている感じから、「悩ませる」「からかう」「しつこく迫る」など、なんとなく居心地の悪さをともなう状況まで、かなり幅広い意味合いのあることば。あなたと私の間で、のっぴきならないなにかが起こりつつある(!?)ことは確かだと思われますが、もう少し先を読み進めてみると……。
「あなたの望むところはなんなの?」(he aha kou makemake)と、ここでは、先のバースにも増して単刀直入な感じで相手に問いただしているようです。というか、「胸のあたりに触れるほどの距離まで近づいている」(i ka poli pili ala)わけですから、それを受け入れるかどうかは、この私の気持ち次第……ってところでしょうか。そして、次に続く歌詞には、まさにそんな気分が表現されているようです。
コメント