さわやかに晴れわたったある朝のひとときの、一瞬、一瞬のきらめきがそこかしこにちりばめられている『E Kuʻu Morning Dew』。夜明けのおとずれとともにその姿をあらわした朝露(morning dew)に向けられるメッセージが、まるで夢の中にあらわれた恋人へのささやきのように、あまく、切なく連なっています。「このぼくのことをどうか待っていて」(e kali mai ʻoe iaʻu nei)と歌われるストレートな感じが、いますぐにでも飛んで行きたい、はやる気持ちを思わせますが、おだやかな朝の空気のようにゆったりとしたメロディは、愛で満たされた誰かの幸せな気分そのもののようでもあります。ですが、朝露は朝のわずかな時間にだけ輝いて、ひと知れず消えてしまうもの。そんな自然の宝石の一瞬のきらめきは、大切なひとに重ね合わさずにはいられない、みごとな美しさだったに違いありません……。
『E Kuʻu Morning Dew 』(Words by Larry Kimura, music by Eddie Kamae)について、ZOOM講座「メレで学ぶハワイ語」で解説する予定です。講座の受講については、こちらをご覧ください。 http://sukimano.com/blog-entry-647.html
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