Aia lā ʻo Pele i Hawaiʻi, ʻeā Ke haʻa mai lā i Maukele, ʻeā ʻŪhīʻūhā mai ana, ʻeā Ke nome aʻe lā iā Puna, ʻeā ʻOwaka i ka lani, nokenoke Ē Pele ē Pele ē
テンポよく楽しげな空気感が、ごきげんな休日の軽やかな足取りを思わせる『Aia Lā ʻO Pele I Hawaiʻi』。歌詞をみると、「けたたましい轟きでもってやってきて」(ʻūhīʻūhā mai ana)、「Punaの地をのみこんでいく」(ke nome aʻe lā iā Puna)、つまり、火の女神として語られる溶岩(ハワイ語で「pele」)が描写されており、間違っても鼻歌で口ずさむような内容ではないことにまず驚かされます。もっとも、この気楽な感じはポピュラーミュージックとして演奏されるときのもの。伝統的なoliのスタイルでパフォーマンスされる原曲は、厳かで力強い、どちらかというと近寄りがたい雰囲気を持っています。 ここに登場するMaukeleは、Kīlauea火山の火口から東に広がるPuna地域の海沿いのまち。そこへPeleが「低い姿勢でやってくる」(ke haʻa mai lā)と歌われているのは、ゆっくり地を這うように流れる溶岩を、「低い姿勢で踊る」と詩的に表現したものです。実際に火口側からPuna地域を見下ろすと、海に向かって真っ黒な溶岩の大地が広がっているさまが見わたせるのですが、そんな「そこにPeleがいる」(aia lā ʻo Pele)としかいいようのないHawaiʻi島の現実をまるごと表現しているのが、この楽曲なのだと思われます。
Aia lā ʻo Pele i Hawaiʻi, ʻeā Ke haʻa mai lā i Maukele, ʻeā ʻŪhīʻūhā mai ana, ʻeā Ke nome aʻe lā iā Puna, ʻeā ʻOwaka i ka lani, nokenoke Ē Pele ē Pele ē
テンポよく楽しげな空気感が、ごきげんな休日の軽やかな足取りを思わせる『Aia Lā ʻO Pele I Hawaiʻi』。歌詞をみると、「けたたましい轟きでもってやってきて」(ʻūhīʻūhā mai ana)、「Punaの地をのみこんでいく」(ke nome aʻe lā iā Puna)、つまり、火の女神として語られる溶岩(ハワイ語で「pele」)が描写されており、間違っても鼻歌で口ずさむような内容ではないことにまず驚かされます。もっとも、この気楽な感じはポピュラーミュージックとして演奏されるときのもの。伝統的なoliのスタイルでパフォーマンスされる原曲は、厳かで力強い、どちらかというと近寄りがたい雰囲気を持っています。 ここに登場するMaukeleは、Kīlauea火山の火口から東に広がるPuna地域の海沿いのまち。そこへPeleが「低い姿勢でやってくる」(ke haʻa mai lā)と歌われているのは、ゆっくり地を這うように流れる溶岩を、「低い姿勢で踊る」と詩的に表現したものです。実際に火口側からPuna地域を見下ろすと、海に向かって真っ黒な溶岩の大地が広がっているさまが見わたせるのですが、そんな「そこにPeleがいる」(aia lā ʻo Pele)としかいいようのないHawaiʻi島の現実をまるごと表現しているのが、この楽曲なのだと思われます……。
参考文献 1)Beckwith M: Hawaiian mythology. Honolulu, University of Hawaii Press, 1970, pp168-173 2)Kane HK: Pele-goddess of Hawai'i's volcanoes. The Kawainui Press, 1996, pp5-11, pp23-24 3)Pukui MK, Korn AL: The eco of our song. Honolulu, The University of Hawaii Pres, 1973, pp52-56
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