Ua hiki no* ‘oe a e hele ana A na’u no* ia e ’oni ho’okahi
あなたのことを愛してきたのは,この私なのよ。 (なのに)あなたったら私にこんな仕打ちをするなんて。
'O wau kai aloha aku ia* 'oe Pe*ia ka* 'oe la* e hana mai ia'u
やって来たと思ったら、もう行ってしまうなんて(ua hiki no* ‘oe a e hele ana)……いい仲になって、子どもが誕生した喜びもつかのま、ひとりきりで込み上げてくる悲しみや怒りを持て余している私(na’u……e ’oni ho’okahi)。あなたを愛している私('o wau kai aloha aku ia* 'oe)だからこその恨み節であることを思うと、「それってあなた、あんまりじゃないの」(pe*ia ka* 'oe la*)といいたくなるのも無理はないって感じです。
(もしやと思って)私、町中を探し回ったわ。 (でも)あなたらしきひとはもういなかった。
Ka'apuni ho'i au puni ke kaona 'A'ohe a he lua la* e like me 'oe
大人たちはやさしくなぐさめてくれる。 涙とともに悲しみを語るように。
Aloha e* ka leo a'o ka ma*kua I ke kaukau mai me ka waimaka
町中を(puni ke kaona)歩きに歩いて探し回ったけれど(ka'apuni ho'i)、あなたらしきひとの手がかりはなかった('a'ohe a he lua la* e like me 'oe)……この箇所からは、その誰かがなんの前触れもなく、いきなり船に乗り込んで行ってしまったことがうかがわれます。半狂乱状態で、まちをあちこち尋ね回ってわかったことは、あのひとがすでに陸にはいないということだった……。そんな、もう悲しみにくれるほかない彼女に対して、大人たち(ka ma*kua)は、深い共感の気持ちで(aloha)接してくれたようです。「Ka leo」(声かけ)とだけあって具体的には語られていませんが、「kaukau」は亡くなったひとを弔うことばだったりすることから、ともに涙しながら(me ka waimaka)「あんな男のことは(死んだものと思って)忘れなさいよ」みたいな仕方でなぐさめたのではないかとも思われます。
私のこの思いが伝わったかしら。 Matson号があのひとを連れて行ってしまったの……。
Ha'ina 'ia mai ana ka puana Ma luna o ka moku Matsonia
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