Tewetewe

Tewetewe





Olomana


 歌詞の半分近くが「tewetewe」という、なんとも不思議なmele、『Tewetewe』。「tewetewe」(kewekewe、アーチを描く〈ような〉)形状になって飛び跳ねたり、くるくると動き回ったり……と歌われているのは、「'o'opu」(goby、ハゼの一種)です。「'o'opu nui」とありますから、普通のサイズより大きめなんでしょうか。ハゼ自体は、両手でつかめるほどの大きさみたいですが……そして、その'o'opuを手でつかもうとするのですが、激しく動いてうまくいかない様子が歌われます。最後にはなぜか網の中に入ってくるんですが……。
もしかすると、私と'o'opuはじゃれあっているんでしょうか。私から'o'opuへの呼びかけも、なんだか意味深だったりするので、つい、あれこれ想像してしまうんですが……「気をつけてね、あなたがゆるんでしまったら、私たちの結びつきがだいなしになってしまう」。う~ん、やっぱり、そういうことなんでしょうか(笑)。
 愛の行為は、興奮したハゼが飛び跳ね続けるように、悲しいくらいにおかしく、単純なものなのかもしれません。

*:歌詞の一部分だけが、ハワイ語にはない音で歌われることが結構あります(ハワイ語のルーツであるポリネシアの古語では「t」と発音されていた音が、ハワイ語では「k」に変化している)。
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。