Auhea wale ‘oe Me ku’u aloha Kulu ka waimaka Pau ’ole no* ke*ia He u'i ‘o Leolani Don't you forget me my love
ゆらぎなく刻まれるウクレレの音色に、思いを伝えようとする誰かに寄せる愛情の深さや、いましかない的な一途さを感じる『Leolani』。「大切な思い(とともに)」(me ku’u aloha)というフレーズが、あらためて手紙をしたためようとするときの、ちょっとかしこまった気分みたいなものを感じさせますが、「涙しながら」(kulu ka waimaka)、「終わらない」(pau ’ole)ことを願っている……とくれば自ずと連想されるのは、やはりつらく悲しい別れのシーンでしょうか。多くが語られないことが、逆に失ったものの大きさを伝えているように思われますが、離れていくひとに対していえることといえば、「(せめて)忘れないで」(don't you forget me)の一言しかないのかもしれません。
Eia au e kali nei Me ku’u aloha Ho'oheno ana ‘oe Auhea wale ho'i ‘oe He u'i ‘o Leolani Don't you forget me my love
「ぼくは(いま)ここで待ってるよ」(eia au e kali nei)……おそらく、待っても仕方がない状況ではないかと思われますが、それでも愛おしいい君(ho'oheno ana ‘oe)の面影を追ってしまうみたいな、どうにも思いを断ち切れない心境がうかがえます。そう、やっぱり君は、ぼくにとって「Leolani(という名にふさわしい)素敵なひとだから」(he u'i ‘o Leolani)……*。そうして、なんども繰り返される「(せめて)忘れないで」(don't you forget me)というこころの叫びは、喪失感を抱えながらも前を向いて生きるための希望であり、最後のお守りでもあるに違いありません。
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