My yellow ginger lei Reveals her scent through the day Enchanting moments with you Makes me love you
Kuʻu lei ‘awapuhi melemele I pui*a me ke ʻala onaona Hoʻohihi ka manaʻo ia* ʻoe E ku’u lei ‘awapuhi
夢見るような甘いメロディにのせて、愛する思いがストレートに語られる『My Yellow Ginger Lei』。そのうっとりする香りをいつも感じる(reveals her scent through the day)と歌われる彼女は、おそらくいちばん身近にいるパートナーなんでしょうか。香りはそのひとの存在そのものであり、その身体性を最も感じさせるところがありますが、不在のときにおいてもなお、愛するひとの記憶を呼び覚ますその香りは、‘awapuhi(ジンジャー)を置いてほかにはない……。そのひとだけが持つ魅力の象徴である香りが、メロディとともにいまにも届けられそうな気がする、そんな不思議な臨場感がこの歌にはあるように思われます。こうして語られる誰か、花そのものではなくleiにたとえられているその女性は、leiが選ばれしひとを美しく包んでくれるように晴れやかで、人生を豊かにしてくれるひとだったに違いありません。
Haʻina ʻia mai Ana ka puana Kuʻu lei ʻawapuhi melemele Hoʻoheno i ka puʻuwai
この歌は、愛する黄色のジンジャーのlei(kuʻu lei ʻawapuhi melemele)を讃えるもの……恋人に限らず、関係が深いひとほど、そのかけがえのなさがことばにならなかったりするものですが、結局、花の香と色しか語られていないシンプルさも、この歌の特徴かもしれません。というかもしかすると、かぐわしい花で作られたleiには、思う以上に多くのメッセージが込められていて、それだけでなにかが了解されてしまう、そんな力が備わっていたりするんでしょうか……。そんなことを考えたりしながら、Leiといえば愛するひとというだけではないなにかがあるようにも思えてきた『My Yellow Ginger Lei』。花を摘み、leiを形作る行程も含めた思いの込め方の半端なさが(hoʻoheno i ka puʻuwai)、この歌に気品とあでやかさを与えているような、そんな気がしています。
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