どこからともなく降りてきた天の声に、そのままメロディが与えられたようなシンプルさと、なんともいえない清々しい空気感がただよう『Aloha Ka Leo O Kahi Manu』。不意におとずれた心のゆらぎが、絶妙なタイミングで切り取られた緊張感と、早鐘のように響きはじめた鼓動が聞こえてきそうな臨場感があります。
鳥の声に愛のメッセージを感じ取り、夢みた未来の訪れを確信したひとが、自らもその誘いに応えるべく宣言する。そんな勢いを感じる「eia」ではじまるこのバースには、鳥の歌声にも負けないほどの晴れやかさでもって、愛するひとへのメッセージを歌い上げているような雰囲気があります。こんなふうに、自然のあらわれと交流できる心のしなやかさが、なによりまぶしく感じられる『Aloha Ka Leo O Kahi Manu』。鳥の歌声に耳を傾けることがそもそもまれな都会の日常にあっても、他なるものを迎え入れる感受性だけは、ぜひとも持ち続けたいものです。
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