Kīpahulu




 なんて美しい山、Kīpahulu。
 この大地に抱くあふれる思いは
 決して尽きることはない。

 Kuahiwi nani ‘oe
 E Kīpahulu
 Ka ‘i’ini pau ‘ole
 A ka makemake

 高みへと続く美しい空間を見晴らしながら、その彼方にひきつけられる思いのままに響く歌声が、遠く山のいただきにまで届きそうに思われる『Kīpahulu』。Kīpahuluは、ヒョウタンのようにくびれたMaui島の東のエリアにあり、そのなかほどにそびえる島の最高峰Haleakala(3,055メートル)の南東側に位置する地域。急勾配の山頂から海に至る渓谷で、沿岸部には4キロメートルほどの扇状地が形成され、広々と平らな印象の空間が続いています。歌の冒頭では、そんな雄大さと開放感に満ちた風景を見わたしたときの気分が、「尽きることのないあこがれ」(ka ‘i’ini pau ‘ole)であると表現され、次のバース以降、その地にある特徴的な風物が語られていきます。

『Kīpahulu』(by Hōkūlani Rasmussen)について、zoomオンライン講座「メレで学ぶハワイ語」で解説する予定です。講座の詳細については以下をご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-647.html

参考文献
1)Kyselka Will, Lanterman R: Maui-How It Came To Be. Honolulu, University of Hawaii Press, 1980, pp110-112
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。