Aloha a’e au ia* Ki*hei, Pumehana ka*ua, ho’oipo nei.
きみはKi*heiの端っこのところにいるけれど、 もうすぐに思う存分満たされるよ。
Ma ka lihilihi ‘oe o Ki*hei, ‘Ane’ane hiki ‘oe kou makemake.
「二人で温かくなろうよ」(pumehana ka*ua)と誘っているわりには、なんとなくさらりとした感触があって、不思議とラブソングの熱さを感じさせない『Ki*hei』。「私はKi*heiに心引かれる」(aloha a’e au Ki*hei)とあり、つまりはKi*heiが恋人なのかと思いきや、「きみはKi*heiの際にいる」(ma ka lihilihi ‘oe o Ki*hei)とされ、まずはKi*heiが、なにか場所や空間にかかわることばであることだけはうかがわれます。それにしても、Ki*heiの端にいるあなたが「すぐにその思いが満たされる」とは、いったいどんな状況なんでしょうか……。
さぁ、ぼくら二人でKi*heiに入ろう。 ぼくは少しずつ進んで、きみに近づくよ。
Ho’okomo ka*ua ia* Ki*hei, Ne’ene’e aku au, pili me ‘oe.
きみはKi*heiを見下ろしているね。 その驚くべき美しさの広がりを。
‘Alawa iho ‘oe ia* Ki*hei I ka nani kamaha’o ka*hela nei.
「さぁ、二人でKi*heiに入ろう」(ho’okomo ka*ua ia* Ki*hei)ということは……そう、二人はまだKi*heiの外にいたんですね。そして、私は少しずつ進んでいき(ne’ene’e aku au)、あなたに「ぴたっと寄り添う」、あるいはなんらかの仕方で「関わる」(pili me ‘oe)というのですが……なんとも謎なKi*heiではあります。 ここで種明かしをしておくと、一文字目が大文字で表記されるのはMaui島にある地名の「Ki*hei」。一方、一般的にki*heiといえば、布をまとう仕方で身につける古代ハワイアンスタイルの衣服から、ベッドカバーにされる布までを意味することばだったりします。そしてこのmeleでは、地名と思わせておいて実はベッド上での二人の愛の営みを描写している、というわけですね。「きみはKi*heiを見下ろしている」(‘alawa iho ‘oe ia* Ki*hei)といわれると、まるでKi*heiの風景を見下ろしているようにも聞こえますが、その「美しくも驚くべき広がり」(ka nani kamaha’o ka*hela nei)とは、つまり二人の愛の現場のことだった……そう、「すぐに思う存分満たされる」(‘ane’ane hiki ‘oe kou makemak)とは、そういうことだったんですね。
Ki*heiに惹かれる思いを胸に響かせてみて。 さぁ、二人して温かい気持ちで愛し合おうよってね。
Ha’ina ke aloha ia* Ki*hei, Pumehana ka*ua, ho’oipo nei.
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