E naue mai i ku'u leo aloha Ke aloha e pili mau ai
目を閉じるたびに思い起こされるいとしいひとの面影が、しなやかなメロディラインとともに浮かんでは消えていく……そんなひそやかな気配を感じさせる『Ku'u Leo Aloha』。深くなにかに思い至るような思い(ka hali'a aloha)が不意にわきあがってきた('upu a'e nei)のは、「昨晩のきみの美しい姿のせい」(i kou nani i ka po* nei)だとされ、誰かにこころ奪われた直後の、なんだか落ち着かない気分を思わせます。その一方で、この歌の飾り気のない感じはおだやかさそのもので、「まるで寄せては返す波のよう」(me ke kai e holu mau ana)に繰り返し込み上げてくる思いを、自らへの祝福として粛々と受け止めているような雰囲気もあります。 繰り返しの部分に含まれる「e naue mai」のフレーズには、振動かなにかがこちらに伝わってくる感じがありますが、「ぼくの思いを込めた声のメッセージによって」(i ku'u leo aloha)と続くことから、私ではなく、あなたの立場から語られていると考えて、「あなたの心に響きますように」と訳してみました。この繰り返しの部分で表現されている内容については、後半のフラダンサーが描写されるあたりの情景を思い浮かべることで、その具体的なところがより具体的にイメージできるように思われます……。
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