Ka Pilina




https://www.youtube.com/watch?v=MD1DeiyxBbk


  エレパイオの鳴き声が聞こえる。
  こんな夜更けに(どうしたことだろう)。
  (気づくと)アパパネも歌っている。
  その美しい声を響かせながら……。

  私たちが(これから)結ばれること。
  そう、私たちが結ばれること(こそが私の願いなのです)。

 ‘Ōʻioʻio ka ʻelepaio
 I ke kulu o ke aumoe
 Kani aʻe ka ʻapapane
 Me kona leo nahenahe

 (Hui)
 ʻO ka pilina a kāua
 ʻO ka pilina a kāua


 夜更けに聞こえてくる鳥たちの歌声の描写とともに、「二人が結ばれる」(‘o ka pilina a* ka*ua)ことへの期待が高らかに歌い上げられる『Ka Pilina』。タイトルになっている「ka pilina」は、物理的にしっかり結ばれたり束ねられたりしている状態から、抽象的には日本語の「絆」に近い意味合いまで、さまざまな結びつきを表すことば。「私たちが結ばれること」(‘o ka pilina a* ka*ua)を懇願しているような雰囲気もありますが、その思いの対象は、次のバースにさらりと登場します……。

『Ka Pilina』(by Kawaikapuokalani Hewett)については、zoom講座「メレで学ぶハワイ語」で解説しています。講座のアーカイブ(録画)受講についてはこちら。

http://sukimano.com/blog-entry-650.html

参考文献
1)Hale'ole SN: La*'ieikawai. Honolulu, Kalamaku* Press, 2006
2)Bacchilega C: Legendary Hawai'i and the Politics of Place-Tradition, Translation, and Tourism. Philadelphia, University of Pennsylvania Press, 2013
3)Kanahele GS: Ku Kanaka Stand Tall-A Search for Hawaiian Values (Kolowalu Books) . Honolulu, Univ of Hawaii Press, 1993, pp234-235
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。