Pa* mai ana ka makani Hele uluulu a‘o Kona Ku‘u ‘a*ina ha*nau I ka poli a‘o ka makua
Hui Ha*li‘a‘lia mai ana Ka ‘ano‘i o ka ‘a*ina Ku‘u home ku‘u la* ‘o*pio
ここちよい風のおとずれに、ふと目に浮かんだふるさと、Konaの風景。幼き日々(ku‘u la* ‘o*pio)とともにあるその記憶をたどりながら、胸いっぱいのなつかしさのままに(ha*li‘a‘lia mai ana ka‘ano‘i)歌われる『Pa* Mai Ana Ka Makani(Kona)』。不意に記憶を呼び覚まされた、Konaの空気感そのものにも思えた風のそよぎ。かなたから訪れた大地の呼吸のようなさわやかさに身を任せながら、しばし目を閉じて思い起こした「緑生い茂るKona(の風景)」(hele uluulu a‘o Kona)は、次のバースでより具体的に語られていきます。
He nani maoli no* a‘o Kona I ke kau mai a‘o ka ‘o*pua Ka malino o ke kai Ke kai ma*‘oki‘oki
Hui Ha*li‘a‘lia mai ana Ka ‘ano‘i o ka ‘a*ina Ku‘u home ku‘u la* ‘o*pio
Konaといえば、「Kona kai ‘o*pua i ka la‘i」(雲が映り込むほど静かなKonaの海)と語られたりもする、「海のおだやかさ」(ka malino o ke kai)で知られるところ。そこまで海面がフラットになるのは、きっと朝夕の凪の時間帯に違いない……なんてことを想像しながら、その海面が「ストライプ状に染め上げられている」(ke kai ma*‘oki‘oki)のであれば、朝よりも夕刻の、いままさに太陽が西に沈まんとするひとときが目に浮かびます。日の名残の静けさに世界が満たされる、思わず息をのむほどドラマチックな瞬間。微妙な色合いのグラデーションに染まる水面が層状にひろがり、ずっと水平線のかなたにまで続いている……そんな、天に与えられた宝石のような自然の表情は、みるたびに、ひとをこの世界に出会ったはじまりの時に立ち返らせる、不思議なところがあるように思ったりします。そう、なにもかも、曇りのないまなざしでとらえることができた「幼き日々」(ku‘u la* ‘o*pio)に……。そんなことをぼんやり思い連ねながら、いつのまにか私にとってのふるさとの風景を思い起こしてもいた、『Pa* Mai Ana Ka Makani(Kona)』なのでした。
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