Pa* Mai Ana Ka Makani (Kona)

Pa* Mai Ana Ka Makani (Kona)





https://www.youtube.com/watch?v=zXXnqbXxrfQ


 おとずれる風に,Konaの緑豊かな息づかいを感じることがある。
 大切なふるさとは、父母の胸に抱かれるよう(なやすらぎそのもの)

Hui
 (それで)無性にあの大地が恋しくなったりして。
 (生まれ育った)あの家、幼い日々(の記憶……)。

 Pa* mai ana ka makani
 Hele uluulu a‘o Kona
 Ku‘u ‘a*ina ha*nau
 I ka poli a‘o ka makua
 
Hui
 Ha*li‘a‘lia mai ana
 Ka ‘ano‘i o ka ‘a*ina
 Ku‘u home ku‘u la* ‘o*pio

 ここちよい風のおとずれに、ふと目に浮かんだふるさと、Konaの風景。幼き日々(ku‘u la* ‘o*pio)とともにあるその記憶をたどりながら、胸いっぱいのなつかしさのままに(ha*li‘a‘lia mai ana ka‘ano‘i)歌われる『Pa* Mai Ana Ka Makani(Kona)』。不意に記憶を呼び覚まされた、Konaの空気感そのものにも思えた風のそよぎ。かなたから訪れた大地の呼吸のようなさわやかさに身を任せながら、しばし目を閉じて思い起こした「緑生い茂るKona(の風景)」(hele uluulu a‘o Kona)は、次のバースでより具体的に語られていきます。

 Konaといえばまさに美しさあふれるところ。
 (とくに)雲がかかっているとき(なんかは格別の風景がみられる)。
 海の静けさ、(そして)あの縞状に染まった水面の(ことばを失うほどの)光景とか……。

Hui
 無性にあの大地が恋しくなることがある。
 (生まれ育った)あの家、幼い日々(の記憶……)。

 He nani maoli no* a‘o Kona
 I ke kau mai a‘o ka ‘o*pua
 Ka malino o ke kai
 Ke kai ma*‘oki‘oki

Hui
 Ha*li‘a‘lia mai ana
 Ka ‘ano‘i o ka ‘a*ina
 Ku‘u home ku‘u la* ‘o*pio

 Konaといえば、「Kona kai ‘o*pua i ka la‘i」(雲が映り込むほど静かなKonaの海)と語られたりもする、「海のおだやかさ」(ka malino o ke kai)で知られるところ。そこまで海面がフラットになるのは、きっと朝夕の凪の時間帯に違いない……なんてことを想像しながら、その海面が「ストライプ状に染め上げられている」(ke kai ma*‘oki‘oki)のであれば、朝よりも夕刻の、いままさに太陽が西に沈まんとするひとときが目に浮かびます。日の名残の静けさに世界が満たされる、思わず息をのむほどドラマチックな瞬間。微妙な色合いのグラデーションに染まる水面が層状にひろがり、ずっと水平線のかなたにまで続いている……そんな、天に与えられた宝石のような自然の表情は、みるたびに、ひとをこの世界に出会ったはじまりの時に立ち返らせる、不思議なところがあるように思ったりします。そう、なにもかも、曇りのないまなざしでとらえることができた「幼き日々」(ku‘u la* ‘o*pio)に……。そんなことをぼんやり思い連ねながら、いつのまにか私にとってのふるさとの風景を思い起こしてもいた、『Pa* Mai Ana Ka Makani(Kona)』なのでした。

by Lydia Nawahine Kekuewa
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。