E aloha aʻe ana nō au
I ka makani kaulana o ka ʻāina
Aʻu e ho‘oheno nei
Ka makani kāʻili aloha
ぼくはずっと(念じるように)思い続けている。
島ではよく知られた風のことを。
そう、ぼくが大切に思う君(を奪っていった)、
愛を奪い去る風のことを。
ひろびろと海が見わたせる場所で、遠く水平線のかなたを見つめながら、大切ななにかに思いを馳せている(e aloha aʻe ana no* au)……そんな雰囲気がある『Ka Makani Kā'ili Aloha』。その思いは、気がかりで仕方ない(aʻu e hoʻoheno nei)あの場所に吹く風によって運ばれるとされ、その風が、この誰かにとって、その場所に行けない自分の分身のようなものであることがうかがえます。しかもその風は、「alohaをつかみとる」(kāʻili aloha)とも語られ、なにか特別な使命、あるいは願いのようなものが込められてもいるようです。
Hui
愛すべき花、あるいはleiのような、(いつも)思わずにはいられないきみ。
なにより大切に思っている(んだけれど……)。
いとしいあなた、君はぼくの誇りだ。
だから、ずっとぼくのそばにいてほしいひとなんだ。
Hui
Ku'u pua, ku'u lei, ku'u milimili ē
Ku'u lei kau i ka wēkiu
A he milimili 'oe a he hiwahiwa na'u
A he lei mau no ku'u kino
こんなふうに、「ku'u pua, ku'u lei, ku'u milimili」と「ku’u」(私の大切な)が何度も重ねられるあたりには、対象を思う気持ちの深さ以上に、なんとも切羽詰まった感じもあって、いとしいひとを思う誰かの、こころ穏やかでない心境もうかがえます……。
『Ka Makani Kāʻili Aloha』(by Matthew H Kāne)については、zoom講座「メレで学ぶハワイ語」で解説しています。講座のアーカイブ(録画)受講についてはこちら。
受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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