Hale'iwa Hula

Hale'iwa Hula





Amy Hanaiali'i Gilliom



 すばらしいHale'iwa。
 私の愛する家(のような場所)。

 「Hale'iwa」は、オアフ島北部、ノースショアにある海辺の町の名前です。「'iwa」(frigate bird、軍艦鳥)の「hale」(家)という名前の由来通り、昔は'iwaがたくさん生息している場所だったようです。

 ほんとうに美しいPua'ena。
 ささやくような波のしぶき(に飾られて)……。

 Pua'enaは、昔からよく知られているサーフスポットのひとつです。「ha*wanawana」(ささやく)ような波しぶきという表現が、美しい海辺の風景を想像させてくれますね。そして、Pua'enaの文字通りの意味は「(燃えるように)赤い花」。ハワイの火の女神Peleが、ハワイ島Kilaueaにたどり着くまでの旅の途中に立ち寄った(ある期間を過ごした)とされていることが、その名の由来のようです。

 とてもりっぱな(kilakila)Hale'iwa。 
 それは旅人が訪れる家(ka hale)。

 「kilakila」は、美しくそびえる山を形容することばとしてよく用いられますが、ここでは、旅人が訪れる「Hale'iwa Hotel」のりっぱな建物のことが描写されているようです。Hale'iwa Hotelは1899年に建てられたもので、電話や水回りなどを近代的に設えるとともに、同じ部屋が二つとないほど一室ごとに違う飾り付けがなされるなど、当時の欧米のホテルと比べても遜色のない、最高級のサービスを提供することを目指すホテルだったようです。残念ながら数十年後には経営難に陥り、戦中の接収時代を経たのち、戦後もホテルとして復活することなく取り壊されたようです。それにしても、まだWaikiki周辺にもホテルができ始めたばかりのころに、Waikikiから車で一時間はかかるHale'iwa にりっぱな宿泊施設があったこと自体が驚きかもしれません。当時から、旅人を引き付けるなにかがある場所だったのでしょうか……そして私も、Hale'iwaの町に一度だけ行ったことがあります。日中、海辺で遊んでほどよく疲れたあと、Northshore Market Placeでぶらぶらしながら、ギヤラリーをのぞいたり(地元の作家を紹介しているのがうれしい)、おみやげのコーヒーを買い(試飲もできる!)、気ままにショッピングや食事を楽しんで……それほど広いエリアでもないのにいつのまにかどっぷりと日が暮れていて、気づくとあたりは街の明かりもまばらで、結構暗かった印象があります。田舎町のよさを残しながら、のんびりとハワイ時間を楽しめるHale'iwa。もう一度訪れたい場所のひとつです。
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。