Kamaliʻi O Ka Pō



Ho'ike Night at Kamehameha Schools for Pa'a (Performing Arts Academy)






Brain Kamalani Kia


ʻAuhea wale ʻoe, kamaliʻi o ka pō
Eia hoʻi au, kamaliʻi o ke ao
Wākea ka lani, Papa ka honua
No ka luna ko luna, no ka lalo ko lalo

(神々が住まう)pōのはじまりに思いを馳せてみる。
(そして)私はいまここに、(光の世界)aoのはじまりにあらわれた。
Wākeaは天なる父、Papaは母なる大地(として、この世に命を授けたという)。
上にあるべきものは上に、下にあるべきものは下にという理(ことわり)とともに。


 いきなり夜の子ども(kamali'i o ka pō)ってなんだ?って感じの『Kamaliʻi O Ka Pō』。ですが、これに続く「Wākea」と「Papa」がなんなのかがわかってくると、奇妙に思われることばの連なりの意味が見えきます。そう、この歌に描かれているのは、ハワイの創世神話、『Kumulipo』に登場する「この世界」の誕生と、それに続く「はじまりの人間」をめぐる物語なんですね。父なる天「Wākea」が降らせる雨によって、母なる大地「Papa」がうるをされ、そこに、人類の起源ともいえる生命が誕生する……それにしてもの「夜の子ども」(kamaliʻi o ka pō)と「昼の子ども」(kamaliʻi o ke ao)なのですが、これについては、通常「子ども」を意味する「kamaliʻi」を、その後成長していくなにものかの「はじまり」と考えてみたいと思います。それは、深い深い闇としかいいようのないものしか存在しなかった(というか、存在と非存在の区別もなかった)ころに現れた、「夜(pō)」と「昼(ao)」の境目(あるいは秩序)のはじまりで、それに続いて現れたのが天と地の輪郭だった―そうやって、(物理的な)上も下もなかった世界に、まるで子ども(kamaliʻi)が生まれるような未来をともなって、この世界は生まれたのでありました……。

参考文献
Beckwith M: Hawaiian Mythology. Honolulu, University of Hawaii Press, 1970
Pukui MK: ʻŌlelo Noʻeau, Hawaiian Proverbs and Poetical Sayings. Honolulu, Bishop Museum Press, 2008

『Kamaliʻi O Ka Pō』(by Kawaikapuokalani Hewett)について、zoomオンライン講座で解説しています。アーカイブ(録画)による受講のご案内は、こちらをご覧ください。
http://sukimano.com/blog-entry-650.html
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隙間のりりー

フラダンサー&ミュージシャンを応援するハワイ語講師。
メレの世界を深く知るためのハワイ語を、わかりやすく解説します。